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圧気の切羽安定作用 / あっきのきりはあんていさよう トンネル用語集 地山安定処理


項目 あっきのきりはあんていさよう/圧気の切羽安定作用
英語 stability effect of cutting face by air pressure、effectiveness of air pressure
独語 die stabilisierende Wirkung der Druckluft auf die Ortsbrust、die Wirksamkeit der Druckluft
仏語 effet de la stabilit du front de taille par air comprim
意味 圧気の切羽安定作用は大きく、次の3つに分けられる。①切羽からの湧水を阻止し、切羽の崩壊を防止する。②空気圧自体の土留め作用により切羽を安定させる。③圧気による地山の脱水作用により土の強度を増大させ、切羽の安定を向上させる。この3作用は、土の粒径、粒度組成、密度、土の透気性、地下水の状態と密接な関係にある。一般に粘性土では、圧気効架が顕著である。しかし、透気性の大きい砂質土では、圧気圧と地下水圧の不均衡により切羽上部の砂は乾燥脱水して、崩壊しやすく、逆に下部は地下水圧に見合う圧気圧の保持が困難となり、クイックサンド現象を生じやすい。実績によると、粘性土分の含有率が少なく(10%程度で)、均等係数が小さい(5以下の)砂質土は圧気による切羽安定作用は期待できず、薬液注入工法や地下水位低下工法の併用が必要である。